従来の広告効果が薄れてきた現代、影響力を持っているインフルエンサーを活用し、商品のPRなどを行うマーケティング手法が流行しています。
いわゆるインフルエンサーマーケティングです。
この記事に訪れたあなたは、
インフルエンサーマーケティングって何?
本当に効果あるの?
と思っているのではないでしょうか。
これからの時代インフルエンサーを広告塔として活用することはとても重要です。
消費者の購買行動に変化があり、実際のアンケート調査によると、「5人に2人は好きなインフルエンサーの投稿を見て、商品を購入したことがある」といったデータが出ています。
そこで、今回はそもそもインフルエンサーマーケティングとは何なのか、その効果や成功・失敗事例などを紹介します。
この記事を読めば、インフルエンサーマーケティングを余すことなく理解できますよ。
インフルエンサーマーケティングとは
そもそもインフルエンサーとは、他人や社会に影響を与える人のことを指します。ここ数年でWebマーケティングの世界でもよく使われるようになりました。
芸能人やスポーツ選手、モデル、一般人でも情報発信を続け、インフルエンサーが活躍する時代の背景
従来の新聞やテレビ、チラシ、看板などの広告だと、そもそもの利用者層が減っているため、費用対効果が悪くなっています。
上記の画像のように、利用者はどんどん減少していく一方です。
インターネットの普及が始まり、スマートフォンを一人1台手にすることで、利用者層の行動に変化が生まれました。場所を選ばずに多くの情報にアクセスできるようになっているということですね。
誰が見ているかわからない通常の広告よりも、ファンを抱えているインフルエンサーを広告塔として利用する方が、より高い成果をあげることができるんです。
また、通常の広告では「最近これ流行ってるよねー」といった認知(その商品やサービスを知ること)を獲得することが多いです。
ですが、インフルエンサーマーケティングであればインフルエンサーが実際に商品を利用するため、認知の獲得から商品の購入まですることができるんですよね。
つまり、従来の広告よりも圧倒的に費用対効果が高いということが言えるわけです。
インフルエンサーマーケティングの効果が絶大な理由
インフルエンサーマーケティングがなぜ効果的なのかというと、
- 一般的な広告効果が薄れてきている
- インフルエンサーの信頼感が強い
- Google検索だけでなくSNSでの検索が行われている
- 一般の広告よりも拡散力がある
- インフルエンサーのファン層がわかりやすい
の5つが挙げられます。それぞれを具体的に解説していきますね。
一般的な広告効果が薄れてきている
「またこの広告流れてくるわー。邪魔だなー。」
「次へ押したかったのに間違えて広告押しちゃって変なところに飛んだわー。だるー。」
あなたはこんな経験したことはありませんか?広告で実際に商品を購入したこともある人も多いかもしれませんが、ありがちなのは何回も同じ広告が流れてきたりしますよね。
上記のようなことは、あなたにとってはとてもめんどくさいと感じるポイントですよね。
一般的な広告でありがちなのが、故意的ではなく同じ人に何度も広告が配信されてしまい、コスト加算でいくことです。さらに、誰が見ているかもわからないところにコストをかけて、広告を掲載することですね。
これらのような広告は無駄なコストがかかり過ぎてしまったり、そもそも成果に繋がらなかったりします。
SNSで配信されてきた広告では、その広告に興味がなかった場合には、「広告を非表示にする」や「広告を報告」などの設定をできます。
「広告を報告」されると広告自体の評価が下がってしまい、よりコストをかけないと広告を表示できなくなります。
上記のような広告をブロックするアプリなどもリリースされているんですよね。
したがって、一般的な広告は消費者にとって少し毛嫌いをされてしまい、成果をあげにくくなっています。
インフルエンサーの信頼感が強い
冒頭でも説明しましたが、そもそもインフルエンサーとは、影響力が強い人のことを指すと解説しました。
影響力が強いということは、強い信頼感を持っているということになりますね。
「この人がいいって言ってる商品なんだし間違いない!」
「この人が使ってる製品なら僕も使いたい!」
というように、インフルエンサーの人が信頼されているため、商品やサービスの購買につながります。
消費者の購買意欲は信頼感が強い人に影響されてくる時代へと変化しています。
そのためインフルエンサーマーケティングが効果的あると言えるんです。
Google検索だけでなくSNSでの検索が行われている
何か商品を探すときなど、GoogleやYahooなどの検索媒体で検索するのが一般的でした。
ここ数年でSNSが流行し、ほとんどの人がSNSサービスを利用するようになった現代、SNS上で検索をする人が増えてきているんですよね。
なぜなら、SNSでその商品を検索することによって、実際に利用した人の生の声を知ることができるからです。
インスタグラムで言うところのハッシュタグ検索ですね。
ハッシュタグで検索することで、そのお店の様々な写真を見つけることができます。
SNS上での検索が行われるのであれば、通常の広告に出稿するのではなく、インフルエンサーにSNSで投稿してもらったほうが、購買に近い見込み客を獲得することができますよね。
すなわちインフルエンサーマーケティングが効果的である理由の一つと言うことです。
一般の広告よりも拡散力がある
【性格免許証】#免許証の診断
立花慎之介さんの性格を端的に表すと「万能でカリスマを帯びた天才」です。人物で例えると「徳川家康」
特性:万能,何かに没頭,高飛車…つづく。↓結果はこちら。https://t.co/5o9A1TeKFM
マジーの見てやってみたが…
誰か!僕に愛情というものを教えてください!!— 立花慎之介 (@REAL_1978_TS) 2019年3月16日
従来の広告は、広告を出稿したらそれで終わりでした。
広告を出稿して、そこで出てきた数値分析を行い、広告の改善を行うと言うのが一般的ですね。広告運用担当者がこのようなことを毎日行なっているんです。
インフルエンサーを広告塔としてSNSで配信してもらうことで、出稿するだけでなくSNS上での拡散力をつけることができます。
SNSとしての機能の特徴を最大限に利用することができるということですね。
広告費用以上に商品が拡散される可能性が高いんです。
インフルエンサーのファン層がわかりやすい
基本的にインフルエンサーが過去どんな投稿をしていて、どんな媒体を使っているのかを調べれば、どんなファンがいるのかを連想することができます。
ある程度ファン層を知ることができるので、企業側がターゲット層を間違えることはありません。
さらに、インフルエンサーが使っている媒体によっては、どの年齢層がファンに多いのかどうかを知ることができるんですよね。
つまり、ターゲットを絞って届けたい人に対して、商品やサービスを宣伝・PRできるのが、インフルエンサーマーケティングが効果的な理由ということです。
次の記事では、そもそもインフルエンサーマーケティングに効果はあるのか、その事例を詳しく解説しているので良ければチェックしてみてください。
【SNS別】インフルエンサーマーケティングの効果
インフルエンサーが利用している媒体によって、ファンの層が変わってきます。それは使っている媒体の利用者層の違いや特徴の違いがあるからです。
- Twitter:文章をメインに拡散力が強い
- Instagram:写真や動画でファンを作りやすい
- Youtube:動画でファンを作りやすい
- Facebook:日常生活の関係が強く反映される
インフルエンサーは基本的に複数の媒体を利用している人も多いですが、人によっては一つの媒体しか利用していないインフルエンサーもいます。
それぞれの媒体にどのような違いや特徴があるのか、事例を取り上げながら解説してきますね。
Twitter:文章をメインに拡散力が強い
Twitterは、最大140文字以内で文章をメインとしたSNSです。利用者が気軽につぶやくことができることで人気になっています。
自身で感じたことや思ったことを気軽につぶやいたり、ニュースを見て感じたことなどを友達に共有するかのように、投稿できることは利用者にとって嬉しいポイントですね。
機能としての大きな特徴は、「リツイート」と呼ばれるシェア機能です。「リツイート」すると、その投稿をシェアすることができるようになります。
トレンド機能などには、この「リツイート」や「いいね」の数が多く、SNS上で話題になりコミュニケーションが生まれているものがトレンドなどに浮上します。
それ以外にもスマートニュースなどでもTwitterで「いいね」や「リツイート」が多くされると、話題のニュースとして取り上げられることもありますよ。
Popteenの撮影で
みんなでおそろコーデしたなり 💋
春キャンで東京ディズニーランド(R)
みんな3月号チェックしてね〜✔https://t.co/MgNjy3mVw5#おさそい春キャン #おそろコーデ #Popteen #PR pic.twitter.com/O20b1zMyOq— みちょぱ(池田美優) (@michopaaaaa) 2017年2月14日
上記のような些細さなツイートでも多くのいいねやリツイートを集められるのが、Twitterの良さですね。
しかし、これには注意も必要です。何気ない気持ちをつぶやいのが、大炎上してしまうこともあります。今後の人生にも影響を及ぼしてしまうこともあるんですよね。
つまり、気軽につぶやくことができるぶん、軽率なツイートなどは少し考えてからツイートすることをおすすめします。
Instagram:写真や動画でファンを作りやすい
インスタグラムは写真や動画がメインのSNS。リリース当初は若い世代の女性に人気のサービスでした。
しかし、2018年〜2020年にかけて24時間で自動消滅するストーリーが高い人気を誇り、30代、40代、50代の男性利用者層を増やしています。
多くの世代で利用されるサービスへと、進化を続けているSNSですね。
インスタグラムは、TwitterやFacebookほど拡散力はありませんが、ファンを作りやすいといった特徴があります。
また、ハッシュタグ検索を利用すれば、同じ趣味を持っている人とも繋がることができるんですよね。
2019年には、インスタグラム内で商品の購入が完結できる「チェックアウト」機能なども始まりました。今後はインスタグラム一つで完結できるサービスが増えていくことでしょう。
リリース当初から今まで1つの投稿の写真や動画にこだわる人が多くいます。でも、今では投稿の文章にもこだわる人が増えています。
それは写真や動画だけではなく、投稿文章をチェックするユーザーが増えているからですね。実際に感想文のような投稿よりも、学べる内容や共感できる内容が多い投稿の方が、多くのいいねをもらうことができるといったデータも出ています。
そして、多くの人から高い評価を受けたアカウントは、多くのフォロワー、いわゆるファンを作っているということですね。
ファンからの信頼は高く、影響力を持っているため、インフルエンサーマーケティングとしては一番効果的といっても過言ではありません。
Youtube:動画でファンを作りやすい
拡散力はそこまで大きくはありませんが、YouTubeもインスタグラム同様、固定のファンを作りやすい媒体です。
最大の特徴は、動画配信を行うため投稿者の感情などを視聴者に届けやすい点ですね。
視聴者も動画をみて、「Goodボタン・Badボタン・コメント」などで投稿者とコミュニケーションを取ることができます。
動画のためそこまで頭を使わず、見ることができるのは、視聴者にとって嬉しいポイント。
最近では、有名なイケダハヤトさんなどのインフルエンサーもYouTubeを始めているため、今後さらにYoutubeでコンテンツを配信する人が増える可能性が高いですね。
こちらは日本のYouTube界でチャンネル登録者数が730万人(2019年4月時点)と一番多いヒカキンさん。YouTubeだけではなく、テレビなどにも出演している大人気YouTuberですね。
YouTubeではインフルエンサーが実際に商品を利用してレビューを行うことができるため、視聴者にとってもどんな商品なのかが理解できるため、インフルエンサーマーケティングにとって効果的と言えるでしょう。
Facebook:日常生活の関係が強く反映される
Facebookは唯一「実名登録」がルールとして決められているのが最大の特徴です。
リアルの世界をオンライン上で構築できるSNSですね。プライベートや仕事上の繋がり、飲み会での出会いなどから、Facebook上で繋がることができるということです。
友人や著名人の投稿に対して、リアクションの数が多くいいねの他に、「悲しいね」や「すごいね」などもあります。また、シェアボタンもあるため、拡散力が強いです。
その他にも、Facebook上のグループ(コミュニティ)なども存在しており、そこで日常的に情報交換が行われています。
しかし、Facebookはインフルエンサーマーケティングにとっては少し不向きなところがあります。
Facebook上で友達になるためには、相手の承認作業が必要です。そのため、知らない人からの友達申請は断られることが多いんですよね。
すなわち、拡散力があってもそれはあくまでもその人のコミュニティ内で完結してしまいます。友達の垣根を超えてのシェア、拡散を行うことができないんですよ。
インフルエンサーマーケティングというよりは、オンラインサロンなどに近いような形で、コミュニティを作って、オフラインとオンラインを結ぶSNSとして活用するSNSです。
インフルエンサーマーケティングの費用
インフルエンサーマーケティングを導入するにしても重要になるのは、コスト。
コストに制限がない企業はいないでしょう。基本的なインフルエンサーマーケティングに置けるコストをご紹介します。
基本は「フォロワー数 × 単価」
一番最初のインフルエンサーマーケティングの導入する企業は、基本的に「フォロワー数 × 単価」です。
- 10万人(フォロワー) × 1円(平均単価) = 10万円
という感じですね。
平均相場は、「1円〜3円」と言われています。しかし、これはあくまでも平均です。
ファンの多い人気インフルエンサーだともっと高くなることもありますし、逆にそこまでファンが多くないインフルエンサーは安いコストの人もいます。
さらに、1投稿あたりいくらと予算を設定しているインフルエンサーもいます。エンゲージメントの高いインフルエンサーは1投稿数十万円〜などの高単価な人もいることを覚えておきましょう。
別途ディレクション費用
そもそもディレクション費用とは、その商品をPRするにあたっての企画や企業ブランディングのことです。
こちらは別途でかかる可能性があります。
基本的にインフルエンサーはどこかしらの事務所に所属をしています。そのため、その事務所に支払う費用ととらえて貰えればオッケーです。
こちらはその企業により異なるため、その都度インフルエンサーマーケティングのキャスティングサービスを提供している、企業に問い合わせて確認することをおすすめします。
全く知らないと、高額な金額を提示してくるところもあるかもしれないため、複数社であいみつをとるようにしましょう。
インフルエンサーマーケティング平均相場
先ほどもご紹介しましたが、インフルエンサーマーケティングの平均相場は、「1フォロワー 1円〜3円」が基本です。
誰もが知っている人気のインフルエンサーになると、「4円〜6円前後」が平均的な相場になります。
これ以上の金額を仮に提示されたとしたら、異議を唱えていいでしょう。笑
むしろぼったくろうとしている可能性が高いかもしれないため、注意が必要ですね。
インフルエンサーマーケティングの成功・失敗事例
インフルエンサーマーケティングの成功事例
インフルエンサーマーケティングの成功事例をご紹介します。
成功事例はこれからインフルエンサーマーケティングに取り組もうとしている企業様にとっては参考にしてみてください。
フレッドペリー × 横田ひかる
モデルの横田ひかるさんで、フレッドペリーの商品をPRしました。
フォロワー数は2019年4月時点で28.1万人。投稿に対しても8000近くのいいねが付いています。
こちらの成功した理由としては、インフルエンサーの起用に成功していることが言えます。皿なら施策として、「#フレペバトン」をつけることで、商品の拡散を作ろうとしています。
誰でも参加可能のため、商品を購入した人が投稿するたびに拡散されていきます。
インフルエンサーだけではなくこのようなハッシュタグを使った施策などは、面白い施策ですね。
モテクリエイター ゆうこす
インフルエンサーの代表格として有名なゆうこすさん。
フォロワー数も多いことながら毎日23時からライブ配信を行うなど、ファンに対する接し方が神がかっていますね。上記の投稿も普段のファンに対する思いを表現されています。
インフルエンサーマーケティングはインフルエンサーに商品紹介してもらうことが全てではありません。
例えば、このゆうこすさんとコラボした製品を作ってPRするだけで、相当な成果をあげることができるでしょう。
インフルエンサーを企業側はどのように使っているのか、それがインフルエンサーマーケティングの成功の鍵を握ります。
SASALA × こばしり。さん
フォロワー数16.1万人のこばしりさん。こちらの投稿のいいね数は2.4万件。初めての脱毛サロンの感想を投稿していますね。
これから脱毛を検討している人にとってはとても参考になる投稿ではないでしょうか。
キャンペーンの告知をしていますね。まだ脱毛をしてみたことがない人にとっては気軽にアクションを起こしやすい施策です。
キャンペーン情報などをインフルエンサーを通して告知することで、キャンペーンの効果を発揮することができるでしょう。
また、下の記事ではインフルエンサーマーケティングの成功事例を、失敗例も交えて解説しているので合わせて参考にしてください。
インフルエンサーマーケティングの失敗事例
インフルエンサーマーケティングの失敗事例を紹介していきます。
これからインフルエンサーマーケティングを導入する上で、同じ過ちを繰り返さないためにも参考にしておきましょう。
美容インフルエンサー NikkieTutorialsさん
美容の世界でもトップのインフルエンサーとして活躍されている「NikkieTutorials」さん。
YouTubeのチェンネル登録者数は1,171万人。日本のトップと言われているヒカキンさんが2019年4月時点で730万人。圧倒的なチャンネル登録者数ですね。
チャンネル登録者数が物語っていますが、この人が紹介する商品なら誰もが欲しいと思うほどの影響力を持っています。
ではなぜ、失敗してしまったのでしょうか。
それは「商品の価格と質が見合わない!」「発色がよくない」「もっと良い商品だと思ったのに…」などの不評コメントが相次いでこちらのインフルエンサーマーケティングは失敗してしまいました。
商品のPR動画と、実際の商品にズレがありすぎると、その商品は売れたとしても次の商品が売れなくなってしまいます。
インフルエンサーとは念入りに打ち合わせを行い、PR動画や投稿をアップする前に一度チェックを入れて進めたりすることをおすすめしますね。
美容インフルエンサー Choicerishさん
美容のインフルエンサーとして有名の「Choicerish」さん。チャンネル登録者数は10万人です。
こちらは商品のPR動画を更新しすぎてしまい、ファンが離れていってしまったといった失敗事例です。
この人が多くの人から人気を集めていた理由は、オリジナルメイクが可愛いいと評判だったんですよね。しかし、PR投稿を行いすぎて投稿が面白くないと、ファンの層から飽きられてしまったんです。
あまりにも同じ人になんども商品紹介などをお願いしてしまうと、インフルエンサーのファンには飽きられてしまう可能性が高いです。
求められて投稿するのと、インフルエンサー側や企業側の都合で投稿するのは、商品紹介でも全く意味が異なります。
したがって、インフルエンサーは適度に変えるなどをして、インフルエンサーマーケティングを行うといいでしょう。
テレビパーソナリティでありモデルの Scott Disickさん
モデルやテレビのパーソナリティで活躍されている「Scott Disick」さん。プロテインメーカーともパートナシップ契約を結んでいます。
こちらは、企業とのやりとりのメールをインスタグラムに投稿してしまうといったミス投稿で、ファンに良くないことを思われてしまったという失敗事例です。
ファンには、「企業から言わされてるんじゃないか」と世間で騒がれてしまったんですよね。
このような失敗はインフルエンサーも人間だから起こり得ます。しかし、未然に防ぐこともできます。
密に連絡を取り合ったり、直越あって打ち合わせを行うなどして、このようなミスを防ぐことをおすすめします。
以上がインフルエンサーマーケティングの成功事例と失敗事例です。
また、次の記事ではインフルエンサーマーケティングの失敗事例を詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
インフルエンサーマーケティングで失敗しないための3大鉄則
インフルエンサーマーケティングは成功すればその効果は絶大。しかし、失敗してしまうと企業としても今後の存続も厳しくなるかもしれないほどのリスクもあります。
- キャスティングを間違えない
- ステルスマーケティングは絶対にNG
- フォロワー数よりもいいね数やエンゲージメント率を重要視する
の3つです。それぞれ具体的に解説していきますね。
キャスティングを間違えない
インフルエンサーマーケティングだけでなく従来広告でも同じで、ターゲット層とインフルエンサーのファン層がマッチしているかどうかがとても重要です。
商品やサービスを作る際などに考えるターゲット層が存在するところで、商品を宣伝しなくては意味がありませんよね。
このキャスティングがうまく実行できないと、インフルエンサーマーケティングの効果は全く発揮されません。
例えば、新宿の女性向けアパレルショップを運営していたとして、男性のファンが多いインフルエンサーを起用しても成果を上げることはできませんよね。
そのため、インフルエンサーのファン層をあらかじめ調査するなどして、キャスティングをしたほうがいいでしょう。
また、下の記事ではインフルエンサーをキャスティングする方法を、おすすめのキャスティング会社も交えて紹介しているので合わせて参考にしてください。
ステマは絶対NG
ステルスマーケティングとは、マーケティング手法で宣伝であると消費者に悟られないように宣伝を行うことです。
先ほど紹介した成功事例では、「#PR」と記載して投稿されていましたよね。
このようなPRであることや商品紹介であることは消費者に伝える必要があります。
ここ最近で起こったステマ事例だと、青汁販売サイトの件ですね。テレビのニュースにも取り上げられるほどの話題となりました。
簡単に説明すると、インスタグラムのアカウントで従業員であることを伝えずに、自社の青汁製品を紹介していたんですよね。
そしてこのインスタグラムのアカウントが1万人以上のフォロワーがいる人気アカウントだったんです。
それが問題になったということですね。ステマはバレたらそのインフルエンサーもそうですが、企業側への影響も大きいですので、絶対にしないようにしましょう。
フォロワーの数よりもいいね数やエンゲージメント率を重要視する
インスタグラムなどで、フォロワーの数は気にしないようにしましょう。フォロワーは簡単に増やす方法などがあります。
フォロワーが多いだけで、影響力を持っていないアカウントは数多く存在します。
そのため、フォロワーよりも1つの投稿のいいね数やエンゲージメント率の方が大事です。
いいね数が多ければ、その投稿に対してアクションを起こしているファンが多いということがわかりますよね。
エンゲージメント率が高ければ、消費者がインフルエンサーの投稿に反応した人が多いということになります。
すなわち、いいね数やエンゲージメント率をチェックすることをおすすめします。
インスタでインフルエンサーを起用する方法
インフルエンサーを起用するためには、
- 自社でキャスティングする
- キャスティングサービス会社を活用する
とこの2択です。
自社でキャスティングするのは多少の手間がかかります。自分たちでターゲット層とインフルエンサーのファン層がマッチしているかどうかを調査して、直接コンタクトを取る必要があるからですね。
ただその分、間に仲介会社を介す必要がないため、コストを安く抑えることができる可能性があります。
そのためにはインフルエンサーを起用する際の平均相場を理解しておくことをおすすめします。インフルエンサーによってはコストが高くなる人もいるかもしれないですからね。
次にキャスティングサービス会社を活用するに関しては、コストはかかるけど手間が省けるといったメリットがありますね。
ただし、キャスティングサービスとしてちゃんとした会社を選ばないと、全く影響力を持っていないインフルエンサーをアテンドされる可能性があります。
キャスティングサービス会社を挟んでコストをかけたのに、インフルエンサーマーケティングを失敗したら最悪ですよね。
事前にキャスティングサービスを行なっている会社を調査しておくことをおすすめします。
インフルエンサーのキャスティング会社一覧・おすすめ5社
influenser One会社名 | サービス名 | 公式サイトURL |
---|---|---|
株式会社Find Model | Find Model | 公式サイト |
株式会社3ミニッツ | 3MINUTES | 公式サイト |
UUUM(ウーム)株式会社 | UUUM | 公式サイト |
THE COO株式会社 × 株式会社クリエイターズマッチ | Adgenic | 公式サイト |
株式会社EMOLVA | INFLUENCER CLOUD | 公式サイト |
株式会社Candee | Lollypop | 公式サイト |
サムライト株式会社 | SWIM | 公式サイト |
タグピク株式会社 | タグピク・インフルエンサーネットワーク | 公式サイト |
株式会社クロスリング | Winsta | 公式サイト |
GROVE株式会社 | GROVE | 公式サイト |
リデル株式会社 | SPIRIT | 公式サイト |
株式会社 TWIN PLANET | TWIN PLANET | 公式サイト |
BIJIN&CO.株式会社 | CLOUD CASTING | 公式サイト |
株式会社Lxgic | expaus | 公式サイト |
株式会社クロスリング | SPRAY | 公式サイト |
UUUM株式会社 | influenser One | 公式サイト |
Withfluence,Inc | withfluence | 公式サイト |
ソーシャルワイヤー株式会社 | asagake | 公式サイト |
アライドアーキテクツ株式会社 | Influencer Management | 公式サイト |
株式会社レゾラム | lesolam | 公式サイト |
テテマーチ株式会社 | P-conne | 公式サイト |
こちらがインフルエンサーのキャスティングを行なっているサービスの会社を21社まとめました。
この中でおすすめの5社を紹介していきます。
UUUM株式会社:UUUM
UUUMはUUUM株式会社が運営しているインフルエンサーマーケティングサービスです。
特徴としては、YouTuberによる動画配信を活用したインフルエンサーマーケティングサービスを提供しています。
代表的な有名なYouTuberだと、HIKAKINさんやはじめしゃちょーといった日本のトップYouTubeが所属しています。
多くのファンを抱えている人気YouTubeが存在しており、動画を通して訴求力の高いPRを行うことができますよ。
こんな人や企業様におすすめ
- 動画を通して商品やサービスをPRしたい人や企業様
- コストがかかっても高い訴求をしたい企業様
サムライト株式会社:SWIM
SWIMはサムライト株式会社が運営するインフルエンサーマーケティングサービス。
一般的には、クリエイティブの制作などはインフルエンサーに任せます。しかし、SWIMの場合は、同社が投稿用の動画をインフルエンサーに合わせて制作するようです。
エンゲージメント課金など、成果に対して報酬を支払う方式もあるため、無駄なコストをかけずに報酬を支払うことができるのは嬉しいポイントですね。
SNSも、InstagramにTwitter、Facebook、YouTubeと幅広く取り扱っています。
こんな人や企業様におすすめ
- 成果報酬型課金で行いたい企業様
- 高品質なクリエイティブを作りたい企業様
GROVE株式会社:#GROVE
#GROVEはGROVE株式会社が運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
ただのキャスティングだけではなく、Twitter、Instagram、YouTubeをメインに、進行管理やレポーティングまでを行なってくれます。
所属しているインフルエンサーをクリエイターとして位置づけています。10代〜20代の比較的若いクリエイターが多いのが特徴。
したがってクオリティの高いPRの実施を行うことができます。
こんな人や企業様におすすめ
- ターゲット層が10代〜20代と若い年齢層の企業様
- 高品質なPRを行いたい人
BIJIN&Co.株式会社:CLOUD CASTING
CLOUD CASTINGはBIJIN&Co.株式会社が運営するキャスティングサービス。
他のキャスティングサービス会社は、SNSの投稿に強みを持っています。その中でもCLOUD CASTINGは、幅広いジャンルのキャスティングが可能です。
ECサイトでの試着モデルや動画の吹き替えの声優さんなどをキャスティングできるのが、最大の特徴。
有名インフルエンサーは単価が高いためコストが高くなりますが、もしSNSをそこまで重要視していないのであれば、CLOUD CASTINGのサービスで大幅なコスト減を行うことができるかもしれません。
こんな人や企業様におすすめ
- SNSでの拡散をそこまで重要視していない企業様
- ECサイトの企業様
- 声優さんなどをキャスティングしたい企業様
ソーシャルワイヤー株式会社:asagake
asagakeは、ソーシャルワイヤー株式会社が運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。マイクロインフルエンサーのマッチングプラットフォーム。
あくまでもプラットフォーム。広告主(企業様)がPRしたい商品やサービスをプラットフォーム上で提示します。その商品を使ってみたい、いわゆる体験したいマイクロインフルエンサーをマッチングさせるサービスということです。
インフルエンサーと直接コンタクトを取ることができるため、密な打ち合わせなどを行うことができるのは、企業様にとって嬉しいポイントですね。
こんな人や企業様におすすめ
- インフルエンサーと直接コンタクトを取りたい人
インフルエンサーマーケティングはキャスティングが成功のカギ
ここまでインフルエンサーマーケティングについて解説してきましたが、成功するかどうかの鍵はキャスティングが全てと思ってください。
キャスティングとして大事なことは、
- 商品・サービスのターゲット層とインフルエンサーのファン層がマッチしていること
- インフルエンサーの予算が適切であること
の2つですね。
商品やサービスのターゲット層とインフルエンサーのファン層がマッチしているかどうかに関してはここまで解説してきましたが、とても重要です。
ズレていると、従来の広告と同じようにただ広告費を垂れ流しているようになってしまうことにつながります。
また、効果を発揮できるインフルエンサーがいたとしても予算を超えてしまうと、利益が残りません。
予算に見合っているのかどうかもしっかりとチェックするポイントです。
色々なパターンを想定して、インフルエンサーのキャスティングをするようにしましょう。
インフルエンサーを起用する3つの基準
インフルエンサーを起用する際の3つの基準は、
- フォロワーが1万〜3万人くらい
- エンゲージメントが5%〜10%、10%以上ならベスト
- アカウントのカテゴリーが専門的である
フォロワーは少なくとも1万人以上はいるかどうかを一つ基準にしましょう。
先ほどフォロワー数よりもいいね数とお伝えしましたが、起用する基準として一定のラインを設けた方がわかりやすくなるためです。
次に1万人以上で絞り込まれたインフルエンサーの中からいいね数をチェックしてエンゲージメント率がどのくらいなのか、チェックしましょう。
エンゲージメント率は、「5%〜10%」は最低限欲しいですね。高ければ高いほどいいので、高い順にリストアップしていくなどがいいですね。
そして最後にアカウントチェックです。1つのアカウントずつ、過去の投稿履歴をチェックしたり、インターネットで検索するなどして、そのインフルエンサーのことを調査しましょう。
そのインフルエンサーは実在する人なのか、どのくらいの影響力を持っているのか、を知れれば起用する時点で失敗はしません。
このように自社で3つの基準を意識して、インフルエンサーを起用できるとインフルエンサーマーケティングを成功させることができることでしょう。
インフルエンサーマーケティングに関するまとめ
今回は、そもそもインフルエンサーマーケティングとは何なのか、その効果や成功・失敗事例などを紹介しました。
- インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーを広告塔として起用するマーケティング手法
- インフルエンサーマーケティングは、成功すれば費用対効果が抜群である
- インフルエンサーマーケティングでステマは絶対に失敗する
- インフルエンサーのキャスティング費用は、1投稿あたり「1フォロワー × 1円〜3円」前後
- インフルエンサーマーケティングの成功を握る鍵は、キャスティングである
基本的にリスクとリターンはイコールです。成功すれば目標以上の効果を発揮することができます。
しかし失敗してしまうと、会社の風評被害は大きくなります。
これからインフルエンサーマーケティングを初めて行う企業は、しっかりとした戦略を持って取り組むようにしましょう。
インフルエンサーと歌っているが実際は影響力を持っていないインフルエンサーも世の中には存在します。
この記事で、インフルエンサーマーケティングに対する理解が深まり、商品のPR・宣伝に役立ったら嬉しいです。